女性ターゲット専門のマーケター 企画力と、コミュニケーション力、人脈を駆使し、クライアントの飛躍を実現します。 協業実績 ・FANCL ・大丸百貨店 ・株式会社IBJ ・株式会社Zwei ・ヒルトン ・東海テレビ など 【イベント創作事業】 貴社のリソース組み合わせで価値あるイベントを開催できる。 【大手企業との協業実績づくり】 企業から見た時の、貴社の価値を見抜き、手の届かなかった企業に向けてプレゼンします。 【メディア戦略】 プレスリリースに頼らず、人脈でTVなどのメディア露出を計画します。 ーーーーー プライベートは、3人のママ。
仕事でも、人間関係でも、地域活動でも、女性はさまざまな場面で「頼まれたことを引き受ける役割」を担いがちです。
職場では周囲の調整役になり、家庭では家族の予定を管理し、コミュニティでは誰かの困りごとに手を差し伸べる。こうした行動は、組織や社会を支える大切な力です。しかし、その善意が当然のものとして扱われるようになると、本人の時間やキャリア、経済的な可能性が少しずつ失われていきます。
私は、助産師として人の生活や健康に向き合い、女性のキャリア支援や福祉事業の運営にも携わるなかで、支える力の大切さと同時に、支える人自身が守られる仕組みの必要性を感じてきました。
大切なのは、誰かを支えることをやめるのではなく、自分の資源を守りながら支えられる社会をつくることです。今回は「断る力」を個人の性格やコミュニケーション能力の問題としてではなく、組織や社会の設計という視点から考えます。
女性の「断る力」が組織の未来を変える -目次-
人から何かを頼まれたとき、すぐに「大丈夫です」と答えてしまう。自分の仕事が残っていても、同僚の業務を引き受ける。休みたいと思っていても、周囲の期待に応えようとする。
こうした行動は、必ずしも本人の意思が弱いから起こるわけではありません。
断ったことで評価が下がるのではないか。関係が悪くなるのではないか。協調性がないと思われるのではないか。そうした不安がある環境では、引き受けることが合理的な選択になってしまいます。
特に、職場での立場が弱い人や、収入を失うことへの不安が大きい人にとって、断ることには現実的なリスクがあります。
だからこそ、「もっとはっきり断りましょう」という個人への助言だけでは十分ではありません。断っても不利益を受けない環境があるかどうかまで考える必要があるのです。
職場には、正式な業務として数えられにくい仕事があります。
会議の日程を調整する。新しく入った人に声をかける。誰かの不機嫌を察して場を和ませる。チーム内の認識の違いを埋める。細かな問題が大きくなる前に気づき、対応する。
こうした仕事は、組織を円滑に動かすために欠かせません。しかし、成果として記録されにくく、評価や報酬にも反映されにくい傾向があります。
もちろん、こうした役割を担うのが女性だけというわけではありません。ただ、性別に関する固定観念や職場の慣習によって、女性が調整役やサポート役を期待される場面はあります。
問題は、仕事を引き受けることそのものではなく、その負担が特定の人に偏り、正式な業務として認識されないことです。
組織が持続的に成果を出すためには、見えない仕事を見える化し、誰がどれだけ担っているのかを把握する必要があります。
「誰かがやってくれるだろう」という期待は、短期的には組織を助けることがあります。
しかし、その「誰か」がいつも同じ人であれば、仕組みとしては健全とはいえません。
たとえば、特定の社員が新人教育や部署間の調整を無償のような形で担っていたとします。その人が異動したり、退職したり、体調を崩したりした途端に、組織が回らなくなるかもしれません。
これは個人の責任というより、業務の設計に問題がある状態です。
人の善意や責任感は、組織にとって大切な資源です。しかし、善意を無制限に使えるものとして扱えば、やがて疲弊や離職につながります。
経営者や管理職に求められるのは、協力的な人を見つけて仕事を任せ続けることではありません。誰か一人が無理をしなくても仕事が進む仕組みを整えることです。
断ることに抵抗を感じる理由のひとつに、「相手をがっかりさせたくない」という気持ちがあります。
しかし、信頼とは、すべての依頼を引き受けることで生まれるものではありません。できることと、できないことを正直に伝え、約束したことを着実に実行することも、信頼を築く大切な要素です。
無理をして引き受けた結果、期限を守れなくなったり、仕事の質が落ちたりすれば、かえって相手に迷惑をかけることもあります。
たとえば、次のような伝え方が考えられます。
「今週は既存の業務が重なっているため、すぐに対応することは難しいです。来週であれば対応できます」
「この業務を引き受ける場合、現在担当している仕事の優先順位を相談させてください」
相手を拒絶するのではなく、条件や選択肢を明確にする。そうすることで、感情的な対立を避けながら現実的な調整ができます。
断ることは、関係を切ることではありません。長く協力し続けるための境界線をつくることでもあるのです。
すべての依頼を断る必要はありません。大切なのは、何を基準に引き受けるかを自分で決めておくことです。
私がおすすめしたいのは、依頼を受けたときに、次の三つを考える習慣です。
一つ目は、時間です。今の自分に、その仕事を行う余裕があるでしょうか。
二つ目は、目的です。その仕事を引き受けることで、誰にどのような価値が生まれるのでしょうか。自分の経験や目標にもつながるでしょうか。
三つ目は、負担の分担です。自分だけが責任を負う形になっていないでしょうか。必要な権限や協力者は確保されているでしょうか。
この三つを考えることで、反射的に引き受けるのではなく、納得したうえで判断しやすくなります。
特に、無償の仕事や地域活動、知人からの相談などは、善意があるからこそ負担の上限を決めにくいものです。だからこそ、最初に時間や役割を決めておくことが大切です。
自分の時間を守ることは、利己的な行為ではありません。自分が大切にしたい仕事や人に、継続して力を注ぐための準備なのです。
キャリア形成というと、資格取得やスキルアップ、昇進、転職などが注目されます。
もちろん、こうした取り組みは重要です。しかし、自分のキャリアについて考え、学び、挑戦するためには、時間と心の余裕も欠かせません。
周囲の仕事を引き受け続け、自分の業務を終えたあとに調整役を担い、休日には家族や地域の用事をこなす。そのような状態が続けば、自分の将来について考える時間さえ失われてしまいます。
その結果、本人に能力や意欲があっても、新しい役割に挑戦できなかったり、学び直しを諦めたりすることがあります。
ここで考えたいのは、時間の余白が単なる休息ではなく、将来の選択肢を生み出す資源だということです。
企業が女性の活躍を本気で支援するのであれば、研修や制度を用意するだけでは十分ではありません。評価されにくい業務の偏りを減らし、本人が成長のために時間を使える状態を整える必要があります。
個人の努力を求めるだけでなく、努力できる余白を組織がつくる。その発想が、持続的なキャリア支援につながります。
組織の文化は、誰かが依頼を断ったときに表れます。
断った人に対して不満を示すのか。協調性がないと評価するのか。それとも、業務量や役割分担を見直す機会として受け止めるのか。
この違いは、組織で働く人の行動に大きな影響を与えます。
経営者や管理職が取り組めることは、決して難しいものばかりではありません。
まず、業務の担当者と責任範囲を明確にすること。次に、業務量を定期的に確認し、特定の人に仕事が偏っていないかを点検すること。そして、依頼を断られた場合の代替手段をあらかじめ考えておくことです。
また、管理職自身が「今は引き受けられない」「優先順位を調整したい」と適切に伝える姿を見せることも有効です。
断ることが許される文化は、単に働きやすいだけではありません。業務上のリスクや無理が早い段階で共有され、問題が深刻化する前に対応できる組織をつくります。
人材を大切にする経営とは、社員の善意に頼ることではなく、社員が無理をしなくても成果を出せる条件を整えることなのです。
医療、福祉、教育、子育て、地域活動。社会を支える多くの現場は、一人ひとりの気づきや思いやりによって成り立っています。
しかし、支える人が自分の生活を犠牲にしなければ続かない仕組みであれば、その支援は持続可能とはいえません。
私は、女性のキャリア支援や福祉事業を考えるうえでも、支援を受ける人だけでなく、支援する人の環境を整えることが重要だと考えています。
誰かを助けたいと思う気持ちと、自分の生活を守りたいという気持ちは、対立するものではありません。両方を大切にできる仕組みこそが、長く機能する支援や組織を生み出します。
そのためには、個人が断る技術を身につけることに加えて、組織が仕事の分担や評価の仕組みを見直し、社会全体が無償の負担や見えない労働を正当に認識する必要があります。
「断る力」とは、誰かとのつながりを拒む力ではありません。自分も相手も大切にしながら、関係を続けるための力です。
女性が自分の時間や能力を、自分の意思で使える社会へ。その実現には、女性自身の意識だけでなく、断っても不利益を受けない環境をつくる企業や行政の責任も問われています。
一人ひとりの善意に依存する社会から、誰もが無理なく支え合える社会へ。私は、その変化こそが、女性の経済的自立と組織の持続可能性を同時に高めると考えています。
女性ターゲット専門のマーケター 企画力と、コミュニケーション力、人脈を駆使し、クライアントの飛躍を実現します。 協業実績 ・FANCL ・大丸百貨店 ・株式会社IBJ ・株式会社Zwei ・ヒルトン ・東海テレビ など 【イベント創作事業】 貴社のリソース組み合わせで価値あるイベントを開催できる。 【大手企業との協業実績づくり】 企業から見た時の、貴社の価値を見抜き、手の届かなかった企業に向けてプレゼンします。 【メディア戦略】 プレスリリースに頼らず、人脈でTVなどのメディア露出を計画します。 ーーーーー プライベートは、3人のママ。