こんにちは、仁蓉まよです。
私はこれまで、助産師として医療に携わりながら、ファッション・福祉・社会起業の分野で女性の意思決定を支援してきました。近年とくに感じるのは、AI(人工知能)が女性のキャリア戦略に与える影響の大きさです。便利さや効率化という枠を超えて、AIは「女性がどう生き方を選び取るか」という意思決定の質を変えていくものだと考えています。この記事では、AIが女性のキャリアに与えるインパクトを整理し、活かすための視点をお伝えします。
情報格差を埋める“ナビゲーター”としてのAI
女性のキャリア形成において課題となりやすいのは「情報へのアクセス」です。妊娠・出産・育児、更年期といったライフイベントを見据えると、キャリアの選択肢や準備すべき知識は多岐にわたります。しかし、情報が断片的で分かりにくい。ここにAIが“ナビゲーター”として介入することで、個々のライフステージや希望に合わせた情報を整理し、提案してくれるようになります。つまり、AIは「自分らしいキャリア選択」への伴走者になり得るのです。
意思決定を支える“シミュレーション”の力
これまでのキャリア設計は「経験則」や「直感」に頼る部分が大きくありました。しかしAIを活用すれば、収入・働き方・家庭環境などを組み合わせ、未来のシナリオを複数比較することができます。たとえば「育児をしながら週3日勤務」「海外転職を視野に入れる」など、現実的なパターンを可視化し、シミュレーションできる。これは女性にとって“選択の自由”を広げる大きな武器となります。
AI活用には“主体性”が欠かせない
ただし、AIが示すのはあくまで可能性であって、最終的な意思決定は自分自身に委ねられます。もし受け身のままAIに依存してしまえば、かえって主体性を失いかねません。大切なのは「自分の軸」を持ちながら、AIを戦略的に利用することです。私は助産師として女性たちに伝えてきたのは、“選ぶ力”そのものが人生を豊かにするということ。AI時代もそれは変わりません。むしろ、自分で選ぶための根拠や視野をAIから得ることが、これからのキャリア戦略の鍵になります。
AIと女性キャリアの未来は“共創”である
AIは人間の代替ではなく、共創のパートナーです。女性が直面する多様な課題──キャリアの中断、ライフイベントとの両立、社会的役割への期待──を乗り越えるために、AIは「一緒に考える存在」として機能します。その時、女性一人ひとりが主体的に未来を選び取れるような仕組みを社会全体で整えることが必要です。企業や行政にとっても、AIを活用した女性支援は“未来投資”であり、持続可能な社会を築く重要な戦略になるでしょう。
