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支援者だった私が、守られる側になる瞬間

支援者だった私が、守られる側になる瞬間
大阪府 仁蓉まよ 支援者だった私が、守られる側になる瞬間

私はこれまで、助産師として、社会起業家として、女性支援者として、
常に「支える側」に立ち続けてきました。
困っている人の声に耳を傾け、制度の隙間を埋め、誰かの人生が少しでも前に進むようにと動く。
それは使命であり、誇りでもあります。

しかしあるとき、ふと立ち止まる瞬間が訪れます。
「私は、誰に守られているのだろうか」と。
本記事では、“支援する側”であり続けた女性が、初めて“守られる側”になるときに起こる、
静かで、しかし人生を大きく変える転換についてお伝えします。

支援者は「強い人」だと思われている

仁蓉まよ

支援職や女性リーダーに共通するのは、
「大丈夫な人」「しなやかに乗り越える人」と見られやすいという現実です。
弱音を吐かず、感情を整え、周囲を安心させる存在であることが、
いつの間にか“役割”として定着していきます。

けれど、それは本来の人間性ではなく、
社会から与えられたポジションにすぎません。

「助けを求めない力」が評価されてきた社会

仁蓉まよ

これまでの社会では、
自分の力で何とかする女性ほど「立派」とされてきました。
ケアを提供し、感情を引き受け、場を回すことが“できる人”の証だったのです。

しかし、その評価軸は、
支援者自身の回復や安全を、後回しにしてきました。

守られないまま走り続けるリスク

仁蓉まよ

守られる経験を持たないまま支援を続けると、
次第に「疲れ」に気づけなくなります。
限界を超えても動いてしまう。
それが使命だと、無意識に思い込んでしまうからです。

燃え尽きは、突然起こるのではありません。
「まだ大丈夫」を積み重ねた先に、静かに訪れます。

“守られる側”になることへの罪悪感

仁蓉まよ

多くの支援者女性が口にするのが、
「私が弱音を吐いていいのだろうか」という感情です。
自分より大変な人がいる。
自分は支える立場なのだから。

けれど、守られることは、誰かの席を奪う行為ではありません。
それは、支援を持続可能にするための必要条件なのです。

守られる経験は、視野を変える

仁蓉まよ

誰かに支えられ、判断を委ね、感情を預ける経験をすると、
これまで見えていなかったものが見えてきます。
制度の冷たさ。
善意が届かない瞬間。
「頑張れ」と言われることの重さ。

守られる側に立ったとき、支援はより深く、より現実的になります。

「支援される力」は、専門性の一部である

仁蓉まよ

私は今、はっきりと言えます。
支援されることを許可できる人こそ、成熟した支援者です。
それは甘えではなく、専門性の一部。

自分の限界を知り、環境を整え、役割を委ねる力は、
これからのケア社会に不可欠な能力です。

支援者を守る設計が、社会を守る

仁蓉まよ

支援者が倒れれば、支援は続きません。
医療、福祉、教育、地域活動——
あらゆる現場で、支援者を守る仕組みが必要です。

個人の献身に頼る社会から、
役割を循環させ、守り合う社会へ。
その転換点に、私たちは立っています。

守られることから、次の支援が始まる

仁蓉まよ

「守られる側」になることは、
支援者としての終わりではありません。
むしろ、新しい支援の始まりです。

自分を大切にすることが、誰かを大切にする力になる。
その循環を生き方として体現する女性が増えたとき、
支援は“特別な行為”ではなく、社会の文化になります。

支援する側であり続けた女性が、
初めて守られる側になるとき——
そこから、本当に持続可能な社会が始まるのです。

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