こんにちは、仁蓉まよです。
私は助産師として妊娠・出産の現場に立ち会い、不妊治療クリニックや周産期センターで数多くの女性の声を聞いてきました。その中で痛感しているのは、健康管理やライフプランニングを「妊娠したい」と思ってから始めるのでは遅いということです。
そこで注目されるのが「プレコンセプションケア(妊娠前からの健康管理)」です。これは単なる医療の話ではなく、キャリアやライフスタイルと直結する“未来設計の基盤”なのです。
プレコンセプションケアとは?
妊娠前の段階から、心身の健康状態を整えるための取り組みを「プレコンセプションケア」と呼びます。
たとえば、栄養バランスの見直し、婦人科検診、不妊リスクの把握、ストレスや生活習慣の調整など。これらは妊娠希望者だけでなく、すべての女性に関わるテーマです。
なぜなら、健康状態やライフスタイルが将来の妊娠・出産だけでなく、長期的なキャリアの持続性や生活の質にも大きな影響を及ぼすからです。
キャリア戦略との密接な関係
多くの女性が直面するのは「キャリアを積む時期」と「妊娠・出産のタイミング」の交錯です。
しかし、プレコンセプションケアを早期から意識すれば、「どのようにキャリアを積みながら妊娠・出産を迎えるか」を戦略的に考えることができます。
これは“選択肢を増やす”ことに直結します。健康状態を把握しておけば、不妊リスクへの備えや適切なライフイベント設計が可能になり、後悔しない意思決定につながるのです。
企業・行政が取り組むべき理由
プレコンセプションケアは個人の自己責任にとどめてはならないテーマです。
企業にとっては、社員が安心してキャリア形成とライフイベントを両立できる環境を整えることが、離職防止や人材定着の大きな鍵となります。
また行政にとっても、少子化や未婚化といった社会課題を根本的に見直すためには、若い世代が「未来を選べる健康と知識」を持つことが不可欠です。
つまり、この取り組みは社会全体にとっての投資なのです。
「知ること」が最大のエンパワーメント
私が多くの女性に伝えたいのは、「知識を持つことが最大のエンパワーメント」だということです。
生理や妊娠、更年期といったライフステージを迎える前に情報を得ておくことで、自分の人生を能動的に設計できます。
プレコンセプションケアは、医療だけではなく教育であり、自己決定権を広げるための最強の武器なのです。
