仁蓉
まず簡単に自己紹介をお願いします。
三宅
トガラセ屋ブランディングと名乗っている三宅景子と申します。主にブランディングをサポートする人として活動しています。
仁蓉
では、起業のきっかけとなるエピソードがあれば教えてください。
三宅
もともとダンサーをずっとやっていたのですが、個人事業主としてダンススクールを始めたことが一番最初のきっかけです。それまでは雇われのダンサーで、約10年ほど子どもたちにダンスを教えていました。そこから独立という形になったのですが、指導歴もそこそこありましたし、実績としては特に問題ないと思ってオープンしたんですね。ですが、蓋を開けてみたら全然集客できなくて。2拠点でオープンしたのですが、そのうちの1つが特に集客できず、これはもう3ヶ月後には続けていられないなと思いました。マーケティングも何も学ばずに、とにかく自分でやっていきたい!という思いだけで始めたので、全然話にならない感じでしたね。
仁蓉
そこからどのようにして、トガラセ屋ブランディングに繋がっていったのですか?
三宅
集客が全然だったときに力を貸してくださった方がいたんですね。その方は、とある芸能事務所の社長さんでプロデュース業に特化されている方だったのですが、その方に色々と教えていただいて、まずはSNSを頑張りました。
また、他と差別化するために、テレビに出たいという思いも強くありました。というのも、近くの大きなダンススクールの方たちは、施設こそ大きいけれど、先生の実績が特別すごいとか、何かに特化しているわけではなかったんです。それならば、「ダンスの先生でテレビに出ている人」となったほうが、権威が上がるのではないかと思って、その芸能事務所の社長さんにご縁を繋いでいただいて、ローカル局のKBS京都テレビ番組にダンサーとして出させてもらいました。それが全てのきっかけです。
メディアという後ろ盾があるのとないのとでは大違いで、集客の具合もそうですし、保護者の信頼がまず違うことを目の当たりにしました。誰に言っても「すごいね」となりますし、それがメディアというのが、私にとってはお守りのようでした。
そこでふと、私みたいな個人事業だったり、何かをしたいけれど形にならないという方はごまんといるなと気がついたんです。そこから、ブランディングをしてみんながテレビに出られる間口を作れば役に立てるのではないかと思うようになりました。トガラセ屋のスタートはそんなところです。
仁蓉
今しているお仕事のサービス内容としては、どのようなものになるのですか?
三宅
まず1つが、テレビに出られる、メディア媒体でPRできるということ。
最初は1つの番組しかみなさんを出すことができなかったのですが、今はテレビだけで10番組。あとはラジオやTVerのコマーシャルを打ったり、全国紙の雑誌や経済誌などの紙媒体ですね。
地方局が強いのですが、たくさんの番組や関係者さんと関わりを持たせていただきながら、
ご紹介するにあたって大手キー局の方もちらほらいらっしゃるという感じです。
もう1つが、メディアでPRをしても、結局目の前のSNSや足元のWEBの方を疎かにしていることが大いにあったので、例えば、個人事業主の方には安価でホームページを作成する提案を、大手企業様ならロゴの再制作にあたってコンペを組ませていただいたりなど、WEB関連のサポートも幅広く行っています。今であれば、TikTokを活用することをお勧めしたりもしています。また、ショート動画への参入時期が遅れることで出る影響など、商品を売る売らないに関わらず有益な情報をお伝えすることを大切にしています。
このような形で、基本的にはメディア・WEBの2つの軸で事業が成り立っています。
仁蓉
今の肩書としては、ディレクターなのですか?
三宅
各番組によって関係性は違ってきますが、最初に関わった番組の中ではディレクターですね。その番組で実績を作る中で、営業であったりキャスティングという部分で一生懸命やった結果、年間1000万円以上その番組に貢献することができて、全くのド素人からディレクターにまでなることができました。
仁蓉
それは社内ではなく外部のディレクターということですか?
三宅
そうですね。基本的には、制作会社や放送局の中にディレクターがいるというのが通常だと思うのですが、私が関わった番組のプロデューサーがオープンな方で、色々と教えてくださったんですね。私は外部の人間ではあったのですが、そこで色々と学んでいたら、ディレクターを任せてもらうことができました。なので、異色な経歴になると思います。