目次
古森:
それではインタビューを始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
まずは簡単に、自己紹介と主な活動について教えてください。
白鳥:
次世代Princess株式会社代表の白鳥音々と申します。
主に、女性向けにコミュニティ運営、イベントの企画運営、自立やキャリアを支援するコンサルティング・コーチング等を行っています。
誰もが磨くほどに輝くダイヤの原石。一人ひとりの可能性を開花させる伴走型サポート
白鳥:
メイン事業は、一対一でその方の可能性を開花させる伴走型のサポートです。ビジネスコンサルとして商品作りからお手伝いすることもあれば、メンタル面を整えたい方には、心を強くするためのコーチングに近い形でお手伝いすることもあります。
私自身、人事やキャリアコンサルタントの経験が長いので、それぞれの適性を見出しながら、より良い未来を一緒に描くことを大切にしています。
古森:
運営されているコミュニティでは、具体的にどのような活動をされているのでしょうか?
白鳥:
「Princessアカデミア」というサードプレイスとなる安心安全なコミュニティを作り、個々の輝き成長を増しながら、メンバー同士で得意をシェアし合い、自分サイズで挑戦ができる環境をご用意しています。
オンライン事務、Webデザイン、SNS運用などの実務案件を初心者の方がデビューできるように、マネタイズポイントも複数ご用意しています。一人ひとりの自己実現やキャリア創造を全力で応援し、皆で高め合うコミュニティになっています。
イメージとしては、誰もが主役で、永遠に進化を続ける、ファンタジーな世界に魅せながらもしっかり設計構築されたディズニーランドをオマージュし、次世代プリンセスの私たちが世界観を共に創造している感覚です。
古森:
女性なら誰しも、プリンセスに憧れる気持ちがありますよね。
主にどのような方が参加されているのですか?
白鳥:
最近は、ママさんの参加が増えています。「在宅ワークをしたいけれど、一人では不安」「何か始めたいけれど、なかなか一歩を踏み出せない」という方々です。
年齢層は19歳の大学生から幅広い層の方が、日本国内だけでなく海外からも参加してくださっています。メイン層は、20〜30代のママさんやOLさんで、「もう少し副収入を得たい」「一人でビジネスをしていくのは不安」という方がたどり着いてくださるケースが多いですね。
古森:
今のお仕事をされる中で、白鳥さんが大切にされていることは何ですか?
白鳥:
一番大切にしているのは、「誰もが100人100色の輝くPrincessであり、その可能性を閉ざさないこと」です。
Princessアカデミアでは「Princessクレド」という、愛され、選ばれるために必要なマインドや立ち振る舞いを示す18の指針を作っています。その一番最初に掲げているのが、「I am a Jewel(私は宝石)」という言葉です。
特に日本人は謙虚なので、つい「私なんて」と言ってしまいがちですよね。ですが、そうではなく「みんなが100人100色の輝きを持った宝石であり、磨けば磨くほど輝くダイヤモンドなんだ」という想いを大切にしています。
古森:
「私なんて」という心のブレーキを外すのは、一人では難しいこともありますよね。
白鳥:
そうなんです。一人で信じ続けるのはなかなか難しいからこそ、「あなたのことを、あなた以上に信じています」というセリフを入会時から常日頃、そしてリーダープロデューサー陣にもこの想いを伝播させています。
胸にしまっていたプリンセスへの憧れ。人生を動かす力をくれた母の存在
古森:
もともと人事やキャリアコンサルのご経験があったとのことですが、そこから「プリンセス」をテーマに起業されたきっかけを教えてください。
白鳥:
私自身、子どもの頃からディズニー映画のプリンセスが大好きでした。また、バレエを習っていたので「いつか主役としてプリンセスを踊りたい」とずっと憧れていたんです。
でも当時は、その夢を素直に口に出せませんでした。「将来何になりたいの?」と聞かれても、親に心配をかけたくなくて、「学校の先生」や「小説家」と答えていました。周りの目ばかりを気にして、自分の心の声をずっと封印してきた人生だったんです。
古森:
その封印は、どのように解かれたのですか?
白鳥:
30歳手前になった時、初めてバレエで主役を踊らせていただく機会に恵まれました。憧れだった『くるみ割り人形』のプリンセスとして、ピンクのチュチュを着てステージセンターに立てたことは、私にとって大きな経験でした。さらに、ブライダルモデルのコンテストでも入賞させていただく経験をしました。
その時に、「大人になってからでも、年齢や環境、セルフイメージがどうであれ、人はいつからでも人生の主役になれるんだ」と心の底から実感できたのです。
だから今度は、かつての私のように夢を封印してきた方や、自分の可能性を信じきれない方の背中を押したいと思うようになりました。その想いが少しずつ形になり、会社を辞め、自分にしかできないこの仕事を立ち上げました。
古森:
ご自身の挑戦が、そのまま誰かを応援するエネルギーになっているのですね。自分が夢を叶えるだけで終わらず、それを誰かに届けたいと思う姿勢がとても素晴らしいです。
白鳥:
ありがとうございます。
私自身、もともと誰かの役に立つことが好きなんです。自分も輝きたいという気持ちはもちろんありますが、それと同じくらい、憧れを持ってくださる方を応援したいという強い気持ちがあります。
ビジネスというのは、誰かのためになったことや、「ありがとう」と言っていただけたことがお金として返ってくる世界だと思っています。だからこそ、私の実体験が誰かの背中を押すきっかけになり、それが仕事になるなら、こんなに嬉しいことはないなと思ったんです。
もう一つ、私の大きな原動力になっている出来事があります。それは、社会人1年目の時に、母を突然亡くしたことです。
当時、バレエの舞台で初めてシンデレラ役を踊ることになり、母が金沢から見に来てくれたんです。母はとても喜んで、「最後の晴れ舞台を見られてよかったわ」と言ってくれました。
母としては「これからは若い子に役を譲っていく時期ね」という意味だったのだと思います。ただ、私の中にはまだ挑戦したい気持ちがあったので、その言葉がすごく引っかかっていました。
そう感じていた矢先、母が突然脳梗塞で倒れ、翌日に他界してしまったんです。結果的に、その舞台が母に見てもらえた本当に最後の晴れ舞台になりました。
前日まで元気だった母との別れを通して、「人生はいつ何が起きて、いつ終わってしまうか分からない」と痛烈に感じたんです。
この経験から、人生について深く考えるようになりました。「やりたいことは今やるべきだし、見てもらいたい人には今見てもらうべきだ」と。そこから会社を辞める決断も含め、私の人生が大きく動き出しました。あのときの経験が、今の私の行動力やパワーの源になっています。
古森:
大切なお話を聞かせていただき、ありがとうございます。
メンバーと共につくる、安心安全なプリンセスワールド
古森:
現在の事業内容について、もう少し詳しくお聞かせいただけますか?
白鳥:
Princessアカデミアでは、基本的に半年間カリキュラムを通じ、一人ひとりに合わせたパーソナルプロデュースを行っていきます。私以外にも優秀なプロデューサーリーダー陣がサポートに入り、1対1の診断やセッションで感動の涙をされる方も多く、自分の内なる可能性をどんどん開花されていかれます。コースも様々ご用意しており、その方に合わせた具体的スキル獲得のスクール入学コースもご用意しています。
コミュニティを立ち上げて3年。本当に素敵なメンバーに恵まれ、メンバーの皆さんが共に、安心安全な次世代Princess Worldを創造してくださり、私自身が日々感動してしまう程です。
古森:
白鳥さんが明確なビジョンを示されているからこそ、素敵な方が集まる場所になっているのですね。
白鳥:
私は、ビジョンを描いて道標を示す役割だと思っています。ディズニーランドのような空間と場所、しくみを用意し、「皆さん全員が主役として輝いていきましょう」というスタンスですね。私自身、卒論でも執筆する程ディズニーランドが大好きなので、日々Disneyからの学びをコミュニティ作りに応用しています。
また、私の代名詞的サービスに「夢と魔法のコンサル」があります。これは、Zoomではなく敢えて非日常の夢が叶う場所にて、五感も味わいながらその方向けの完全カスタマイズしたコンサルセッションを行っています。
AIや検索では決して見つからない、その方だけの眠れる可能性やキャリアのロードマップを直接引き出せるよう、ビジネスやキャリア、マインドのことなどじっくり向き合わせていただきます。そして最後は夢かな記念日の撮影会を、モデル気分で撮影してご帰宅いただくという特別な1日を演出しています。
古森:
素敵ですね。
オンライン化が進む中で、あえて「リアルな空間」にこだわる理由は何でしょうか。
白鳥:
もともと私は、リアルで人と関わることが得意で、会社員時代には、当時関東最大級の「キラキラキャリア女子サークル」で代表を務めていました。その頃から、女性のキャリア相談に乗ったり、大規模なイベントを企画・運営もしておりました。
当時の経験やDisneyの学びからも、Princessの世界観をつくる上で「非日常」と「五感」は絶対的に重視しています。
今はオンライン化が進み、AIも急速に進化しています。だからこそ、これからは「人間らしさや温もり」に価値が生まれる時代だと思っています。人と人がリアルに会い、空間を味わいながら心が動く。そういう部分は、これからも大切にしていきたいですね。
時代の変化に負けない、個人の輝きと可能性を育てる場所
古森:
FEAについてもお伺いできたらと思います。
FEAに参加されたきっかけを教えてください。
白鳥:
発起人の仁蓉まよさんには独立1年目からお世話になっており、私にとって憧れの存在でした。そのまよさんから「面白いことが始まるよ」とお声がけいただき、土岐あいさん、ギール里映さんにもお会いして、「なんて素敵な方々なんだろう」と惹かれて参加を決めました。
古森:
昨今の女性起業家を取り巻く環境について、どう感じていらっしゃいますか?
白鳥:
いよいよAIの波が来たなと感じています。
デザインなどの制作系、オンライン事務、SNS運用など、これまで人が担ってきた仕事も、これから大きく変わっていくと思っています。
これまでの競合は「人」だけでしたが、そこにスピードもクオリティも高いAIが入ってくるとなると、スキルやノウハウだけでは勝ち残れない時代になっていくと思うんです。
だからこそ、個人で頑張る女性起業家やフリーランスの方は、不安を感じる場面がますます増えていくと思っています。「私らしく輝きたい」と思っていても、それどころではなくなってしまう時代が来るのではないかという危機感があります。
そんな時代だからこそ、私たちのコミュニティでは、スキルだけでなく、安心安全な居場所があることを大切にしています。
頼れる先輩や仲間がいる環境の中で、お仕事デビューができる。仕事の受注という意味でも、「一人で戦わなくていいんだ」という安心感を、より担保していきます。
そのうえで、私たちの最大の強みである、個人としての輝きや、その人の可能性を開花させることをしっかり打ち出し、引き続き担保できれば、どんな時代の流れが来ても、私たちのコミュニティには、他はない存在意義があると思っています。
古森:
AIが進む時代だからこそ、「一人で戦わなくていい」と思える場所があることは、大きな安心につながりますね。
職業Princessが目指す、ボーダーレスな未来
古森:
最後に、今後チャレンジしていきたいことや、これからの夢をお聞かせください。
白鳥:
私が最初に掲げた夢は、「職業Princess」が笑われない世界をつくることでした。実は「職業Princess」という言葉、商標も取得しているんです。
私は早稲田大学を卒業後、上場企業の人事を経て独立したため、周囲からは「なぜその経歴から急にプリンセスに?」とすごく心配されました。「プリンセスではマネタイズできないよ」「良い歳して大丈夫?」と本気で心配のお言葉をいただき、今の社会ではそのように冷笑されるのが現実なのだと突きつけられました。
それでも、だからこそ「Princessの概念を私が覆し、しっかりと社会貢献、形にして証明するんだ!」と、闘志を燃やされるような原動力にもなりました。
古森:
悔しさをバネに、有言実行されたのですね。
白鳥:
まだまだ小さな会社ではありますが、少しずつ形に、認知いただけるようになり、法人化して3期目、コミュニティも3年目を迎えました。今では、外で「職業Princess」と言っても笑われなくなり、一つのブランディングとして確立できてきた感触があります。
今はママさんのメンバーも多いので、イベントを開催するとお子さんが一緒に来てくれることもあります。その時に、私を見て「プリンセスに会えた!」「またプリンセスに会いたい」と目を輝かせてくれるんです。その言葉をいただけるのが、本当に嬉しくて。
今後は、子どもたちの憧れの職業に「実在するPrincess」がランクインする世界を作りたく、親子向けイベントにも注力しております。
もう一つの大きな目標は、ボーダーレスな世界観の実現です。
最近、脳性麻痺のある車椅子ユーザーの方がメンバーに加わってくれました。それをきっかけに、障害という括りやあらゆる線引きを越えて、誰もが垣根なく同じ空間で過ごせる場づくりを積極的に進めています。
こうした社会性のある取り組みも含めて、私たちが目指すボーダーレスな世界観を、もっと多くの方に届けていきたいです。
古森:
本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
