起業家インタビュー

メディアをもっと身近に。経営者のためのブランディング支援|三宅景子(keco)

メディアをもっと身近に。経営者のためのブランディング支援|三宅景子(keco)
メディアをもっと身近に。経営者のためのブランディング支援|三宅景子(keco)

古森:
それでは、インタビューを始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
まずはじめに、自己紹介と活動内容についてお聞かせください。

三宅:
株式会社OFFICETWELVEの取締役を務めながら、社内ベンチャーとして立ち上げた「トガラセ屋®」の代表として活動しています。会社の拠点は兵庫県の三宮ですが、私自身は大阪に住んでいます。

15万円からメディア出演を実現。SNS設計まで網羅する、経営者のためのブランディング支援

メディアをもっと身近に。経営者のためのブランディング支援|三宅景子(keco)

三宅:
主な事業内容は、経営者向けのブランディング支援です。具体的には、地上波テレビやラジオ、新聞、雑誌、Yahoo!ニュースといった主要メディアへ、経営者様が出演・掲載されるためのサポートを行っています。

これらを「15万円から出られるテレビ」という形で、メディアへの出演やロケ、スタジオ出演などができるサービスとして提供しています。そこが、少し珍しい業種になっていると思います。

SNSの部門については、TikTok屋さん、Instagram屋さんという形ではなく、今のSNS市場を総合的に見たうえで、どのプラットフォームが新規ユーザーの獲得につながりやすいかを設計しています。

「あなたの業種であれば、こうした方がいい」「現在のSNSの課題は、ここがボトルネックになっている」といったことを、リサーチをもとに設計するのが得意です。

一般的なSNS運用代行会社さんとは少し違っていて、採用がしたいのか、集客がしたいのかなど、ゴールを聞き取りながら、それに向けた設計を行っています。リサーチ会社に近い形で、実際にリサーチだけでご発注いただくこともあります。

古森:
業種は問わず、幅広く対応されているのでしょうか。

三宅:
業種に関しては、本当に問わないですね。
ただ、テレビの場合は放送考査という審査がありますので、どなたでも出演できるわけではありません。

分かりやすく言えば、宗教法人や風営法に関わる業種などは、放送のルールに基づいての判断になり、どうしても地上波の電波を利用しにくくなる場合があります。法律上難しい業種については、お断りしなければならないことがあります。

基本的には幅広く対応していて、コンサルの方、Web関係の方、飲食、建築など、いろいろな方にこのサービスをご利用いただいています。企業をはじめ経営者や事業主さんに特化しているという感じです。

崖っぷちの集客からテレビ出演へ。経験から生まれたトガラセ屋®の原点

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古森:
このお仕事を始めたきっかけを教えてください。

三宅:
きっかけは、私自身がもともと個人事業主で、ダンサーだったことです。自分でダンススクールをオープンした時に、全然集客ができなかったんですね。

当時は本当に困り果てていましたし、資金も十分にあったわけではありません。シングルマザーでの起業だったので、このまま3ヶ月同じ状態が続けばキャッシュアウトしてしまうという、かなり崖っぷちの状況でした。

チラシも配りまくって、できることは全部やった状態でした。それでも集客が難しかったんです。そこで、「残り2ヶ月何をしようかな」と考えました。

当時、ダンスはまだまだアンダーグラウンドなものとして見られていて、日本では十分に認められていない感覚がありました。だからこそ、テレビに出る影響力は大きいんじゃないかと思ったんです。

そこで自分の中で出した結論が、「テレビに出よう」「SNSでしっかり集客できる動線を作ろう」という2つでした。

実際に「テレビに出る」と周りに言い続けていたら、それが本当に叶ったんです。ラッキーな部分もありましたが、1回や2回ではなく、継続的に出演できるようになりました。

そこから、テレビの収録の様子や出演実績を、SNSやチラシ、ホームページでしっかり発信していきました。その一環で、当時主流だったFacebookを運用したところ、わずか1週間で4,000フォロワーを獲得したんです。この手法は今では通用しませんが…。

そうして発信を続けるうちに、「どうやったらそんなことができるの?」と、相談をいただくようになったんです。

最初は、自分が出演した番組につないだり、テレビ出演に向けたサポートの方法をお伝えしたりしていました。それをいろいろな方から「仕事にした方がいい」と言っていただいて、「これって仕事になるんだな」と思ったところから、トガラセ屋®はスタートしました。

古森:
そういった経緯があったのですね。
ご自身の経験があったからこそ、経営者さんにお声がけする時にも「私もこうだったんですよ」と伝えられるところが、何よりの強みですね。

三宅:
そうですね。
実際に自分自身が、メディアの力やSNSの力で集客できるようになりました。急に右肩上がりになったわけではありませんが、緩やかに伸びていって、地域の信頼を得られたという実感がありました。

「ブランディングって、こういうふうにするんだな」ということを、身をもって学んでいった形です。

古森:
実際にそのお仕事を始めて、周りからの反響や、変わったことは何かありますか?

三宅:
やっぱり、設計する側に回ったことは大きいです。

これまでは手探りで、自分自身も藁にもすがる思いでテレビに出演しました。ですが、その経験をきっかけに、テレビ関係のご縁がどんどん広がっていったんです。

今はYahoo!ニュースを仕掛けたり、扱える媒体も増えていったりして、提案できる幅が広がっています。テレビも何局もありますし、常に複数の番組企画書が手元にあるので、お客様にいろいろな番組を選んでいただけるようになりました。

テレビも、最初は演者として出させていただき、その後はレポーターやタレント業も経験しました。さらに、お客様をキャスティングし、番組ディレクターの立場まで、7年間かけて学ばせていただきました。

表に出る側と、裏でつくる側の両方ができる。そんな少し珍しいハイブリッドの人材になったというのが、他とは違うところかなと思っています。

まだ知られていない魅力に、メディアで光を当てたい

メディアをもっと身近に。経営者のためのブランディング支援|三宅景子(keco)

古森:
このお仕事を続けている中で、三宅さんがやりがいを感じるのは、どういったところですか?

三宅:
やりがいとしては、やっぱり経営者さんがテレビやSNSなどを切り口に輝く瞬間ですね。

皆さん、テレビは緊張されますし、Yahoo!ニュースを仕掛けるときも「本当に結果が出るのかな」と思いながら挑戦されるんです。ですが、いざテレビでカメラが回ると、緊張していた方々が本当に目を輝かせて、自分の仕事の話や、自分自身の話をされるんですよ。

そうすると、「全然しゃべれるやん!」と思うんです。その時の姿がすごく輝いていて、「三宅さんのおかげでテレビに出られたわ」と言っていただける一言も、本当に嬉しいです。

Yahoo!ニュースでいうと、直近では、取り上げさせてもらったお寿司屋さんに、300人の来店予約が入ったんです。2〜3か月先まで予約が埋まり、予約が取れないお店になりました。

そういうことは、テレビやメディアだからこそ実現できる領域だと思います。実際に売上インパクトとして、200万円以上につながったこともあります。そんな大きなことが起こるのが、メディアやSNSの醍醐味ですね。喜んでいただける時に、やりがいを感じます。

古森:
皆さん、仕事への想いはあっても、どう表に出せばいいかで悩まれているんですよね。
そこを三宅さんがメディアにつなげて、結果に変えているところが素晴らしいなと思います。

三宅:
ありがとうございます。

昔は、地上波テレビなどのメディアに出るためには、1,000万円、3,000万円といった大きな広告費が必要になることもありました。そうなると、どうしても資金力のある企業が有利になります。もちろん、お金をかけられる企業がメディアを活用できるのは自然なことだと思っています。

ですが私は、資産が限られていて、これまでメディアという舞台に立てなかった人たちにも、挑戦できる機会をつくりたいんです。だから、15万円から出られる仕組みに変えて、いろいろな方が挑戦できるようにしています。

個人や中小企業の社長、一人社長など、本当に取り上げられるべき人たちにスポットを当てることが、社会的な意義だと自分では思ってやっています。

古森:
素晴らしいです。

女性が活躍できる場を増やしたい。自身の経験から生まれた想い

メディアをもっと身近に。経営者のためのブランディング支援|三宅景子(keco)

古森:
次に、FEAについてお伺いします。
FEAに入られたきっかけや、入られて感じられたことはありますか?

三宅:
「女性を応援する」というスローガンを掲げていらっしゃるところに、本当に共感したというのが大きいです。

私自身、シングルマザーとして仕事をしてきた身なので、酸いも甘いも本当に経験してきました。明日の娘のパンを買えないくらい、困窮した時期もあったんです。

起業して間もない頃は本当にそんな感じで、日が当たらない部屋に住みながら、「早くこの部屋から脱出できるように」と思って、ここまでやってきました。

一番つらい時って、なかなか「助けて」と言えないんですよね。だからこそ、女性が活躍できる場は本当に増えてほしいと思っています。

私自身も、生活に困窮している女性やシングルマザーの女性に在宅ワークの仕事をお願いするなど、自分なりにできる支援を続けています。そうした想いが自分の中にもあるからこそ、FEAの皆さんが女性にしっかりスポットを当て、団体として取り組まれているところが素晴らしいなと思いました。

私も何かお役に立てたらという思いと、女性が自分の力で前に進める環境づくりにご一緒できたらという思いを込めて、賛同会員をさせていただいています。

「ブランディングの総合デパート」を目指して。認知を広げ、関わる人を輝かせたい

メディアをもっと身近に。経営者のためのブランディング支援|三宅景子(keco)

古森:
今後のビジョンや夢、想いはありますか?

三宅:
まず、トガラセ屋®においては、ブランディングの総合デパートのような会社にしていきたいです。

ただメディアにつなぐだけではなく、SNSもできるし、動画も作れる。CMも出せるし、テレビにも出演できる。広告を打ちたければ、広告も打てる。そんなふうに、認知を前向きに上げていきたい起業家さんを、総合的に支援していきたいと思っています。

ビジネスをしている方は皆さん、「認知されたい」「分かってほしい」と思って発信されていると思うんです。だからこそ、どんなツールを使うにしても、根底にある「何をもって尖らせるか」が大事だと思っています。

私たちのスローガンは、「あなたが何者かを3秒で分かるように表現する」というものです。その軸を明確にしたうえで、メディアやSNS、自社の記事など、自分たちの発信基地を持っていただけたらと思っています。

ご提案できるメディアはかなり広がってきましたが、起業家さんの可能性をさらに広げていくためにも、公共の電波レベルの質感を持ったお取引先は、まだまだ増やしていきたいです。

あとは、やっぱり女性が輝けるようにしたいという想いがあります。

うちで長く頑張ってくれているスタッフの中に、最近やっと披露宴を挙げられた子がいるんです。業務委託から雇用に変わり、仕事を続けながら少しずつ環境を整えていって、実現できた形でした。

その時に、「三宅さんたちのおかげで披露宴ができました」と言っていただいて、こちらこそ本当にありがたい気持ちになりました。そういう方を、人数は少なくても増やしていけたらいいなと思っています。

古森:
素晴らしいですね。
三宅さんの影響力や人望が、そのまま事業にもつながっているところが、すごく素敵だなと感じます。

最後に「これだけは伝えておきたい」ということがあれば、ぜひお願いします。

三宅:
会社の今後の方向性でいうと、ダンススクールの方はありがたいことに軌道に乗り、スタッフに引き継ぐことができました。今は少しずつ、オーナー業に近い形になってきています。

これからは、若いダンサーに対して、自分がこれまでしてもらったようにチャンスをつくっていきたいです。ダンサーを増やして、彼女たちがやりたいことを実現できるようにしていきたいと思っています。

同時に、タレントやアーティストの方たちの支援にもつなげていきたいです。アーティストの方は、自分を売り出すのが苦手な方も多いんですよね。

だからこそ、私たちが窓口になって、講演や司会、コンテンツづくりなどをサポートしていきたいと思っています。企業側にも「こんな人に来てもらえてよかった」と思っていただけるような形にしていきたいです。

古森:
次のフェーズに進む段階に来ているんですね。

三宅:
そうですね。
自分がプレイヤーとして動くところから少しずつ抜けて、本当の意味でいろいろな方の支援やサポートをしていきたいです。

会社の利益もきちんと出しながら、スタッフも雇いながら、継続できる形をつくっていきたいと思っています。

古森:
大変と言いながらも、新しいことに向かっていくエネルギーがすごいですね。

三宅:
新しいことは、やっぱりどんどんやっていかないといけないと思っています。

人間はコンフォートゾーンから出たくないものですし、「現状維持でいい」という考え方も、もちろん理にかなっていると思います。でも、それだけでは時代に合わなくなってしまうこともあります。

だからこそ、常にいい状態で、今求められているものを届けられるようにしていきたいです。追いかけるのは大変ですけどね。

古森:
それでも動き続けているところが、本当に素晴らしいです。

三宅:
動くと、確実に現実が変わっていくんです。
同じことを何日も考えているより、まずやってみて、その結果を受け止める方が成長率は上がると思っています。もちろん、その分失敗もありますけどね。

古森:
三宅さんの行動力や言葉の重みを感じます。

三宅:
私も怖い時はたくさんあります。怖がりですから。
でも、今できることを一生懸命やるという感じですね。

古森:
貴重なお話を聞かせていただきました。
本日はありがとうございました。

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