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事務の経験が在宅で活きる5つの理由|一般事務の求人倍率0.28倍の先にある仕事

事務の経験が在宅で活きる5つの理由|一般事務の求人倍率0.28倍の先にある仕事
千葉県 ときあい|在宅ワークの専門家 事務の経験が在宅で活きる5つの理由|一般事務の求人倍率0.28倍の先にある仕事

「事務の仕事に応募しても、なかなか決まらない」
「事務なんて誰でもできるから、強みにならない」
「AIが広がったら、事務の仕事はなくなるんじゃないか」
事務職の方とお話しすると、こんな不安をよく聞きます。
実際、数字だけを見ると厳しいです。
厚生労働省の一般職業紹介状況によると、2026年7月の一般事務の有効求人倍率は0.28倍。全職業の1.18倍と比べると、かなり低い数字です。
(厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年7月分)」)
0.28倍というのは、仕事を探している人が4人いても、求人は1件ほどしかないということ。
会社員として事務職を探すと、狭き門になっているのは本当です。
それなのに私は、毎週のように「事務ができる人、いないかな」と探しています。
起業して23年。人に仕事をお願いしてきた金額は、ざっくり約3億5,000万円になります。そのうち、2022年11月に始めた在宅ワークスクール【TPS】の受講生さん・卒業生さんへの発注が、累計で約6,000万円。
デザインや動画編集だけでなく、メール返信、日程調整、申し込み管理、入出金の確認など、いわゆる事務の仕事もたくさんお願いしてきました。
※金額は、私の会社から実際にお支払いしてきた概算です。
会社の求人では余っているように見える事務の力が、私たちの世界では足りていない。
今日は、そのズレがどこから来るのかを、データと私の現場の話から書きます。
読んでほしいのは、事務や総務、受付、医療事務などの経験があって、「この経験は家で働くときに役立つのかな」と思っている方です。
最後には、ご自身の事務スキルを書き出せる棚卸しシートを用意しました。
本編に入る前に
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1|事務の求人は少ないのに、事務の人は足りない

会社員の事務と、在宅の事務は「市場」が違う
ハローワークの求人に出てくる事務職は、主に会社が正社員やパートとして雇う仕事です。
一方で、私たちが日々お願いしている事務は、少し違います。
依頼主は、個人で事業をしている起業家さんや、少人数の会社。
「週に数時間だけ手伝ってほしい」「月末の請求まわりだけお願いしたい」「講座の申し込み対応を任せたい」
こんなふうに、仕事を切り出してお願いするスタイルです。
たとえば、講座を開いている起業家さんの1ヶ月を思い浮かべてみてください。
募集の案内を出す。申し込みを受け付ける。入金を確認する。参加方法をお知らせする。前日と当日にリマインドを送る。終わったら、アンケートを集めて、次回の案内をする。
講座そのものは1日でも、その前後には、こんなにたくさんの事務の仕事があります。
これを全部一人でこなしながら、発信も、企画も、お客様との面談もしている。そういう方が本当に多いんです。
総務省の就業構造基本調査では、本業がフリーランスの人は209万人。有業者の3.1%にあたります。
(総務省統計局「令和4年就業構造基本調査」。フリーランス=実店舗がなく、雇人もいない自営業主または一人社長)
人を雇っていない、ということは、事務も全部自分でやっているということです。
この人たちの事務を支える仕事は、会社の求人票にはほとんど出てきません。
人手不足で事業が回らなくなる会社も増えている
帝国データバンクの調査では、2025年度の人手不足倒産は441件で、過去最多になりました。前年度の350件から約1.3倍です。
(帝国データバンク「人手不足倒産の動向調査(2025年度)」)
正社員を1人採用するのは難しくても、在宅で月に数十時間手伝ってくれる人がいれば回る。
そんな事業者は、私の周りにもたくさんいます。
会社の求人は少ない。でも、切り出された事務の仕事は、表に出ないところにたくさんある。
これが、私が感じている「ズレ」の正体です。
在宅の事務には、どんな仕事があるのか
「在宅の事務」と聞いても、具体的なイメージがわかない方もいると思います。
私たちが実際にお願いしている仕事を、いくつか挙げてみます。
・秘書業務:メールの返信、日程調整、会議の準備、予定のリマインド
・申し込み・顧客管理:講座やイベントの申し込み受付、名簿の整理、お客様への案内
・経理まわりの補助:請求書の作成、入金の確認、経費の整理
・事務局の運営:イベントや講座の準備、参加者への連絡、当日の受付
・配信まわり:SNS投稿の予約、メルマガやLINEの配信設定
・物販の事務:発注作業、配送リストの管理、在庫の確認
どれも、会社で事務をしてきた方なら、どこかで経験したことがある作業ではないでしょうか。
報酬や働く時間は案件によってさまざまですが、月に数十時間から、少しずつ始められるものが多いです。

2|「事務ができる人」が在宅で引っ張りだこになる5つの理由

理由1:目立っている人ほど、事務が苦手
SNSで発信して活躍している起業家さんは、人前で話すことや、企画を考えることが得意な方が多いです。
その分、細かい管理はとても苦手だったりします。
私も、まさにそうです。
ノートパソコンを入れたはずのバッグを持って出かけたら、会場に着いてからパソコンが入っていないことに気づいたり。
駅で飲み物を買ったら、バッグの中にすでに開けた飲み物が入っていたり。
Googleカレンダーに予定を入れてもらわないと、今日どこに行くのかも分かりません。
会社員時代は事務もこなしていましたが、前に出て発信するようになってから、数字の管理はすっかりできなくなりました。
売れている人ほど忙しく、事務に手が回らない。だからこそ、事務を任せられる人がいると本当に助かるんです。
スケジュールやタスクを管理してくれる。会場や移動を手配してくれる。何度でもリマインドをかけてくれる。
そんなサポートをしてくれる人がいるだけで、起業家さんは本来の力を発揮できるようになります。
外出先でも、パソコンがあれば仕事ができます。
理由2:「当たり前にできること」が、外から見ると専門技術
「保険の営業事務を15年やってきました」
「役所の窓口で10年働いています」
こうした方とお話しすると、決まって「でも、事務なんて誰でもできるので」とおっしゃいます。
柔道の道場にいると、周りは柔道ができる人ばかりです。
でも一歩外に出れば、柔道ができない人の方がずっと多い。
事務も同じです。
請求書を期限どおりに出す。数字のズレに気づく。抜けている書類を先回りして集める。
事務職の中にいると当たり前のこれらが、起業家の世界ではとても貴重な技術なんです。
ほかにも、こんなことが自然にできていませんか。
・電話やメールの用件を、短くまとめて担当者に伝えられる
・同じ作業を、毎回同じ品質でくり返せる
・締め切りから逆算して、早めに準備を始められる
・ファイルの名前や置き場所を、誰が見ても分かるように整えられる
ひとつでも当てはまるなら、それはもう立派な武器です。
理由3:一度任せたら、長くお願いしたい仕事だから
事務の仕事は、毎月、毎週、毎日続きます。
だから発注する側は、何度も人を探すより、一人の人に長くお願いしたいと思っています。
以前、美容系のクライアントさんから、物販の発注事務をお願いできる人を探してほしいと相談されたことがあります。
条件は、月30時間ほど。発注作業、配送リストへの追加、お客様への連絡。
求められていたのは、数字の管理が得意な方、ルーティンワークが得意な方、チェックをしてミスを減らせる方でした。
そして、いちばん強調されていたのが「ミスが少なくて、長期でできる方」でした。
報酬は、月30時間で36,000円から。作業内容がよければ、単価アップの交渉もできるという条件でした。
派手な経歴より、毎月きちんと続けてくれること。
事務の仕事では、それがいちばんの評価になります。
私自身も、事務の改善から評価された経験があります。
新卒で入った会社で、Webデザイナー志望だった私が配属されたのは、受付でした。
作る仕事ができない悔しさはありましたが、腐っていても何も変わりません。そこで、受付の業務フローを直したり、マニュアルを作ったり、改善の提案を出したりしていました。
半年後には別の部署に異動し、そこで評価されて、ようやく制作の仕事に近づいていきました。
目の前の仕事を「どうしたらもっと良くなるか」と考えて形にする力は、今もいろいろな場面で役立っています。
事務の現場で毎日やっている小さな改善は、立派な仕事の力なんです。
理由4:事務を知っている人は、AIで仕組みを作る側に回れる
「AIで事務の仕事はなくなるのでは?」
これは、半分正解で、半分は違うと思っています。
私自身、最近AIと一緒に、個別相談の予約を管理するシステムを作りました。
それまでスタッフさんが毎月手で転記していた予約枠や、毎朝のお知らせは、今は自動で動いています。
単純な転記の作業は、確かにAIに置き換わりました。
でも、システムを作るときにいちばん大事だったのは、「予約が入ったら、誰に何を送るか」「キャンセルが出たら、どこを戻すか」という仕事の流れを知っていることでした。
これは、実際に事務をしてきた人ほどよく分かっています。
総務省の情報通信白書(令和7年版)によると、何らかの業務で生成AIを使っている日本企業は55.2%。使われている業務で多いのは、メールや議事録、資料作成などの事務作業の補助です。
つまり、事務の現場にAIはもう入ってきています。
ここで、AI時代に価値が下がる事務と、上がる事務を整理しておきます。
価値が下がりやすいもの
・決まった場所から決まった場所への転記
・同じ文面のコピーと貼りつけ
・決まった形式のデータ入力
価値が上がっていくもの
・仕事の流れを設計すること(誰に、いつ、何を送るか)
・いつもと違うことが起きたときの対応
・お客様とのやりとりで、気持ちを汲み取ること
・できあがったものが正しいかを確かめること
・作業の手順を書き出して、AIや人に渡せる形にすること
これからの事務で価値が上がるのは、「作業をする人」より「AIも使いながら、仕事の流れを整えられる人」。
事務の経験とAIを組み合わせられる人は、置き換えられる側ではなく、仕組みを作る側に回れます。
理由5:任される範囲が、どんどん広がっていく
事務の仕事は、入り口が広いのも特徴です。
スクールで学んだ方の中には、メール返信やスケジュール管理から始めて、経理事務まで任されるようになり、今では複数のお客様の事務サポートをしている方がいます。
別の方は、ページ制作や申し込み管理、お客様へのメール対応から仕事が広がり、プロジェクトマネージャーを担当するようになりました。
最初に引き受けた作業と、その後に任される役割は、ずっと同じとは限りません。
事務を通してお客様の事業全体が見えてくるので、次に何が必要かが分かるようになるんです。

3|会社で「無能のフリ」をしていた人が、在宅で評価される理由

スクールのグループミーティングで、ある受講生さんがこんなことを言いました。
「お給料は変わらないのに仕事が増えちゃうから、一生懸命、無能のフリをしていました」
その場にいた何人もの方が、うんうんとうなずいていました。
会社員の事務職では、効率を上げて早く終わらせるほど、仕事の量が増えます。
周りがゆっくりしていても、お給料は同じ。
頑張るほど損をするような仕組みの中で、本来の力を隠してしまう人は少なくありません。
私も会社員時代は、サービス残業が月200時間、手取りは月17万円でした。
深夜まで仕事をしても、朝5分遅刻しただけでその日の給料を半分カットされる。新卒とはいえ、3年が限界でした。
在宅の裏方の仕事は、その逆です。
仕事をした分だけ報酬になり、評価されるほど任される範囲が広がっていく。
派手さも人気もいりません。淡々と、誠実に、仕事をやり遂げることが、そのまま価値になります。
有能な人ほど周りがよく見えるので、全体のために自分の損を飲み込んでしまいがちです。
目立つ成果を出している人の陰で、その人が動きやすいように支えている人がいる。
私は、そういう人にこそ正当な評価が届く場所を作りたいと思っています。
スクールには、医療職の方もとても多いです。看護師さん、介護士さん、薬剤師さん。
気が回る、状況判断が早い、チームで動くことに慣れている。こうした力は、お客様対応や事務局の仕事でそのまま活きます。実際に、医療職から顧客サポートの仕事を始めて、収入を得ている方が何人もいます。
職種が違っても、「正確に、丁寧に、人のために動ける」という力は、在宅の事務で必ず求められます。
セミナー会場にて。
ただ、事務が得意な方には、ひとつ共通する弱点があります。
控えめで、自分からアピールするのが苦手なことです。
アピールしないから、仕事が取れない。仕事が取れないから、自信が持てない。
とてももったいない循環です。
だからスクールでは、スキルを教えることよりも、仕事の取り方やアピールの仕方を、実践の中でお伝えしています。
今さらExcelを学び直さなくても、資格を取らなくても大丈夫。今あるスキルで十分です。
必要なのは、仕事の取り方を知ることと、実際に仕事をしてみることなんです。

4|在宅で事務の仕事を受けるときに大切な4つのこと

ここまで読んで「私にもできるかも」と思った方へ。
在宅で事務の仕事を受けるときに、私が大切だと思っていることを4つお伝えします。
1つめ:自分の仕事と、人様の仕事の違いを知る
自分のビジネスなら、ミスがあっても自分で責任を取れます。
でも、お客様の事務を預かる仕事では、ミスがお客様の損失になり、お客様の信用を傷つけることがあります。
だから、裏方の仕事をする人は、慎重であることが求められます。
整っていなかった流れを整え、あいまいなルールをはっきりさせながら進める。
進めている最中は「細かいな」と思われることもあるかもしれません。でも、終わってみると感謝されることがほとんどです。一度整えた流れとルールは、ずっと使えるからです。
2つめ:書類で自分を守る
独立したばかりの頃、私は納品したのに代金を払ってもらえなかったことがあります。
相手と連絡が取れなくなり、登記簿を取り寄せて、内容証明を送って、最後は新宿東口の交番の前で現金を受け取りました。
それができたのは、発注書、納品物、請求書がすべて揃っていたからです。
何を、いつまでに、いくらで行うのか。最初に形に残しておくことは、自分を守ることにつながります。
事務の経験がある方は、ここが得意なはずです。自分の仕事にも、ぜひその力を使ってください。
3つめ:聞かれたことに、まず答える
「この作業はできますか?」と聞かれたら、「できます」か「できません」かをまず答える。
分からないときは、「確認して、何時までにお返事します」と返す。
事務の仕事は、やりとりの正確さがそのまま信頼になります。
返信が早く、質問にまっすぐ答えてくれる人には、自然と次の仕事が集まってきます。
4つめ:自分が休んでも回るように、手順を残す
事務の仕事は、毎月同じことの繰り返しが多いです。
だからこそ、手順を書き出しておくと、自分が体調を崩したときや、家族の用事で動けないときにも、誰かに引き継げます。
以前、私の会社では、ルールの違うスプレッドシートがいくつも散らばっていて、それを理解できる事務スタッフさんが案件ごとに違う、という状態になっていました。
その人に何かあったら、業務が止まってしまう。いつもそのリスクを抱えていました。
手順を残せる人は、発注する側から見てとても安心です。
そして、手順を書き出す作業は、AIがとても得意な分野でもあります。「この作業の手順を箇条書きにして」と頼めば、たたき台はすぐにできます。
在宅で事務の仕事を始めるまでの流れ
「実際には、どうやって仕事を始めるの?」という質問もよくいただくので、スクールでの流れを例にお伝えします。
まずは、勉強会や個別相談で、どんな仕事があるのか、自分の経験がどこで活きそうかを知ります。
次に、トライアルに取り組みます。
オンライン秘書・事務、顧客サポート、SNS投稿代行、ライティング、デザイン、動画編集など、職種ごとに実際の仕事と同じような課題が用意されていて、フィードバックを受けられる仕組みです。
フィードバックをしてくれるのは、すでにその仕事を一線でしている先輩たち。何が足りないのか、どこを直せば納品できるのかを、具体的に教えてもらえます。
そこから、小さな仕事を引き受けて、実際にお客様とやりとりをしながら経験を積む。
慣れてきたら、少しずつ任される範囲が広がっていきます。
いきなり一人で何もかもできるようになる必要はありません。
試して、フィードバックを受けて、直して、また出す。その繰り返しの中で、自分の役割が見つかっていきます。

5|保存用:事務スキルの棚卸しシート

ここからは、ご自身に当てはめるための記入欄です。
「こんなことは書くほどでもない」と思うことほど、書き出してみてください。
①これまでに使ってきたツール
例:Excel、スプレッドシート、会計ソフト、チャットツール、予約システム
______
②毎月・毎週、決まってやってきた作業
例:請求書の発行、勤怠の集計、備品の発注、会議の日程調整
______
③人から「助かった」と言われたこと
例:資料を見やすく直した、抜けている書類に気づいた、新人さんに手順を教えた
______
④得意な連絡の仕方
例:電話よりメールやチャットが得意、丁寧な文面が書ける、短く要点をまとめられる
______
⑤AIに手伝ってもらえそうな作業
例:メール文面の下書き、手順書づくり、データの整理
______
⑥1週間で使える時間と、やってみたい仕事
例:平日夜に1時間、週末に2時間。申し込み管理や日程調整から始めたい
______
書き終えたら、②と③を見比べてみてください。
毎月当たり前にやってきたことの中に、誰かが「お金を払ってでもお願いしたい」仕事が入っているはずです。

6|事務の経験は、在宅でこそ活きる

一般事務の求人倍率は0.28倍。会社員として事務の仕事を探すのは、確かに厳しい状況です。
でも、一人で事業をしている人や、人手が足りない事業者のそばには、切り出された事務の仕事がたくさんあります。
そして、AIが事務の現場に入ってきた今、事務の流れを知っている人は、AIを使って仕組みを作る側にも回れます。
あなたが「誰でもできる」と思ってきたことは、外から見ると立派な専門技術です。
その力を、評価される場所で使ってみませんか。
事務をずっと続けてきた方、今も事務の仕事をしている方へ。
あなたのその丁寧さと正確さを、必要としている人がたくさんいます。
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【出典】

・厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年7月分)」2026年8月28日
・総務省統計局「令和4年就業構造基本調査 結果の要約」
・帝国データバンク「人手不足倒産の動向調査(2025年度)」2026年4月9日
・総務省「令和7年版 情報通信白書」

元記事(ときあい):https://x.com/ai_LoveYourself/status/2108468710227013957

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