私たちの日常は、静かに、何事もなく続いているように思えます。
けれども自然災害は、ある日突然、その日常を大きく揺るがします。
地震、台風、豪雨、停電、インフラの寸断など
そのとき私たちは、何を頼りにできるのでしょうか?
「備え」は、未来の自分と大切な人たちへの優しさです。
今回は、非常時に役立つモノの備え、心の備え、そして人との関わり方について、一緒に考えてみましょう。
まずは、命をつなぐ「モノ」を備えることから
非常時には、電気も水も止まり、スーパーやコンビニから物資が消えることもあります。
そんな時でも数日間、安心して過ごすためには、日ごろからの備えが大切です。
最低限備えておきたいものとして
・飲料水(1人1日3L目安×3日~7日分)
・レトルト食品や缶詰などの非常食
・モバイルバッテリー(フル充電にしておく)、乾電池など
・懐中電灯、予備電池、LEDランタン、ろうそく、ライラー
・ウェットティッシュ、消毒液、生理用品
・常備薬、保険証のコピー
・マスク、タオル、防寒具、雨具
・現金(特に小銭)
・家族写真、連絡先の紙リスト(スマホが使えなくなる場合に備えて)
備えていると役立つモノ
◇携帯用浄水器ー限られた水源を安全にー
飲み水が手に入らない状況では、川・池・雨水などの自然水が命をつなぐ手段となります。そこで活躍するのが、携帯用浄水器です。
備蓄水と一緒に、1台用意しておくと心強い存在です。
◇ポータブル電源ー情報と明かりを守る
スマホが使えない、ライトがつかないーーそんな暗闇と静寂は、想像以上の不安を生み出します。ポータブル電源があれば、情報・光・安心を確保することができます。
軽量な物から大容量モデルまで幅広く、家庭に1台あると避難所でも在宅避難でも非常に便利
◇眠れる・排泄できる環境を確保する
どこで過ごすことになっても、人としての基本的な欲求(睡眠・排泄)が満たされることは心の安定に直結します。
①眠るための準備
・耳栓・アイマスク・ネックピローなどで周囲を遮断
・コンパクトなマットやブランケットで身体を休める
・自分だけのリラックス習慣(香り・呼吸法など)決めておく
②排泄のための備え
・携帯トイレ、消臭袋、簡易テントなどでプライバシーを守る
・「排泄=自然なこと」と捉え、羞恥を和らげる準備も大切
「眠れた」「排泄できた」ことが、その日を乗り越える力になります。
小さいけれど大きな力
災害時の準備で意外と忘れがちなのが「塩」。でも、塩は、実はとても重要な存在なのです。
★塩が支えてくれること
・体内の電解質を整える(脱水・熱中症対策)
・少ない食材でも満足感ある味付けに使える
・殺菌やうがい、歯磨き代用としても応用化
・スピリチュアル的な‘‘浄化‘‘の役割も持つ(空間のクリアリングなど)
できれば、ミネラルを多く含んだ天然塩を備蓄しておくと安心です。
保存性も高く、塩は何年経っても‘‘命を守る道具‘‘になってくれます。
心の持ち方を育てる
◇心の備えは、もっとも身近で、見落とされやすい
モノを備えるのと同じくらい大切なのが、心を整えることです。
不安や恐れが渦巻く中、どれだけ落ち着いていられるかが、行動の質を左右します。
・深呼吸を意識する
・今できることに集中する→「いま・ここ」に意識を戻す習慣
・完璧を求めない→誰もが不安。完璧じゃなくて大丈夫。
・ネガティブ感情を否定しない→「怖い」「不安」は自然なこと
「心の余白」が冷静な判断力と安心感を育ててくれます。
◇「与える」こどで広がる安心感
もっとも大切なのは「人とのつながり」です。助けを待つのではなく、自分から差し出すことで、そこに安心と希望が生まれます。
・声をかける
・水や物資を分け与える
・ただ隣にいるだけでも安心につながることもあります
「大変な時に、人の温かさを差し出せる自分でいたい」
そう願う気持ちは、言葉以上に伝わります。
災害時だからこそ、人の優しさは何倍もの力を持つのです。
おわりに
「備える」とは、水や電気、食料はもちろんですが、それだけではないのです。
モノを整えるだけではなく、心を落ち着け、安心できる環境をつくり、人と助け合い、優しさを差し出せる心を育てる。
それが、私たち一人ひとりにできる「防災」であり、どんな時も安心の土台になる力です。
防災は特別なことではなく、暮らしの延長にあるもの。大切なのは、完璧ではなく「できることから始める」ことです。
自分と誰かの安心のために。今日できる一歩を、はじめていきましょう。
