目次
私は助産師として医療現場に立ち、また女性のキャリアやライフデザインに関わる支援を続けてきました。そこで強く感じるのは、「食と栄養」が単なる健康管理ではなく、キャリアそのものを支える戦略資産であるということです。
本稿では、女性がキャリアを長期的に築いていくうえで、なぜ食生活が意思決定やパフォーマンスに直結するのかを解説します。
栄養状態は「意思決定力」に直結する
集中力や判断力は、実は血糖値や鉄分、ビタミンといった栄養状態に大きく左右されます。貧血や低栄養は思考力の低下を招き、結果的にキャリアの場での意思決定に影響します。つまり、食生活は「見えないキャリア戦略」そのものなのです。
プレコンセプションケアと栄養戦略
妊娠前からの健康管理を意味するプレコンセプションケアにおいても、栄養は最重要テーマです。女性が人生の早い段階から食生活を整えることは、キャリアを中断せずにライフイベントを迎えるための基盤となります。
食とメンタルヘルスの深い関係
栄養バランスの乱れは、気分の落ち込みや不安感にも直結します。オメガ3脂肪酸やビタミンDなど、心の安定をサポートする栄養素は、働き続ける女性にとって欠かせない要素です。メンタル不調を「自己責任」で捉えるのではなく、「食習慣の調整」という戦略で予防できる視点が重要です。
「外食」と「中食」を戦略的に選ぶ
現代女性は忙しさから外食や中食に頼る機会が多いですが、これはネガティブなことではありません。むしろ「どの選択肢を選ぶか」によって、栄養状態とキャリア継続力は大きく変わります。コンビニやデリの利用も「戦略的消費」として捉えることができます。
栄養リテラシーはキャリア資産
金融リテラシーが未来を守るように、栄養リテラシーは身体とキャリアを守る資産です。食に関する正しい知識を持ち、自分に必要な栄養を選び取れる力は、長い人生のなかで大きな差を生み出します。
企業が注目すべき「食と女性支援」
社員食堂や福利厚生における食の提供は、単なる福利厚生ではなく「女性活躍推進施策」でもあります。食を通じて心身の健康を支えることは、離職防止やキャリア継続につながり、結果的に企業の競争力を高める戦略投資となるのです。
食を通じたコミュニティ形成
女性は「食」をきっかけにコミュニケーションを広げる傾向があります。健康食のワークショップや料理教室、オンライン栄養セミナーは、学びと交流を兼ね備えた場としてキャリア形成にも影響を与えます。
「食の選択」が未来を決める
食は日常の中で最も繰り返される意思決定のひとつです。だからこそ、その積み重ねがキャリアの持続可能性を左右します。食を“楽しみ”としてだけでなく、“戦略”として捉えることで、女性はより自由に、より長期的にキャリアを描けるようになるのです。
